![]() | 独立行政法人国立病院機構 宮下 光世 |
当院は、 『神経難病の九州地区の基幹病院』、『地域医療支援病院』の2つの機能を有しています。
この2つの機能が当院の運営の両輪と考えています。
神経難病の基幹病院としては、これまで診療とともに臨床研究部において研究も行ってきました。
平成18年度より脳神経外科が新設され、その機能の更なる充実を図ってきたところです。
今後もこの機能を十分生かし、高度先進医療の提供と情報発信を行っていきたいと考えています。
地域医療支援病院としては、国立病院機構で4番目、長崎県では3番目に県より承認を受けています。
長崎県の地図を見てみると、この地域の急性期病院は佐世保市、大村市に集中しており、川棚町には当院しかなく、この地域の医療のニーズがあることは明らかです。
そこでこの地域に対して、地域医療支援病院としての機能を十分果たしていくことが当院の務めであると考えています。
また、地域医療支援病院には4つの役割があります。
『かかりつけ医からの紹介を受ける』
かかりつけの先生方からのご紹介を受けた患者を診療します。
すなわちセカンドオピニオンも含めた、専門医療の提供です。
そして当院での診療後、速やかにかかりつけの先生方へご紹介致します。
『救急医療の提供』
当院は県央2次医療圏の中で2次救急医療を担当してきました。
これまで地域の期待に応えてきたところですが、平成18年度より常勤麻酔医が不在となり、時間外の外科系救急に対し十分な対応ができない状態となっています。
早急に麻酔医の確保をおこない、従来どおりの救急対応ができるようにしていきたいと考えています。
『医療機器の共同利用』
当院には最新の医療機器が整備されています。
最新の医療機器を、地域の先生方にご自分の診療所の感覚でご利用頂きたいと考えています。
地域医療連携システム「ヒューマンネット」を有効にご利用頂き、地域の開業医の先生方との連携を更に深めて行きたいと考えています。
『医療従事者の教育・研修』
教育研修病院となることで、スタッフの成長に繋がり、ひいては医療の質の向上に繋がると考えています。
現在、看護学生や京都大学医学部学生の卒前実習が行われていますが、平成20年度からは医師の卒後臨床研修にも参加したいと考えています。
以上のような役割を果たすには、様々な医療機関との連携が重要と考えています。
地域の先生方との病病病診連携は勿論、同じ県央地域の他の急性期病院、特に同じ国立病院機構の長崎医療センター、嬉野医療センターとの病病連携を行っていきたいと思います。
3次医療機関と円滑に連携することで、2次医療機関としての当院の機能を発揮できると考えます。
高度先進医療の提供も地域基盤の上に成り立つものと考えます。
これらの機能を発揮することで、患者に選んでいただける病院になると確信しています。
地域の皆様方にはこれまで同様当院をご利用下さるようお願い申し上げます。
| 1944年 | 川棚海軍共済病院として開設 |
| 1945年 | 旧厚生省に移管、国立川棚病院となる |
| 1953年 | 旧厚生省組織規定の一部改正に伴い国立療養所川棚病院になる |
| 1970年 | 救急告示病院 (長崎県告示408号 )に認定される |
| 1972年 | 進行性筋萎縮症病棟設置 ( 80床 ) |
| 1975年 | 「神経内科」を標榜(全国で初めての診療科) 神経難病の治療と研究を開始 |
| 1991年 | 総合病院情報システム ( HIS )稼働 |
| 1994年 | 統合診療支援システム稼働(患者情報、医用画像・検査データの集中管理) 結核病床数80床より50床へ変更(医療法定床360床より330床) |
| 1995年 | 創立50周年 |
| 1998年 | 部長制 HISとHOSPnetを接続、神経病総合支援ネットワークを構築 |
| 1999年 | 九州地区の神経・筋疾患の基幹医療施設、呼吸器疾患の専門医療施設および 長崎県の結核の拠点施設 ( 国立病院・療養所の新再編成)に指定される 新世代総合病院情報システムへ更新 |
| 2000年 | 電子カルテシステム稼働 長崎県重症難病入院施設確保事業の拠点病院となる 開放型病院に認定される |
| 2002年 | 臨床研究部の開設 |
| 2003年 | 救急外来整備 |
| 2004年 | 病院情報システム用端末を更新 行政組織の改編により独立行政法人国立病院機構長崎神経医療センターとなる 地域医療支援病院に認定される (長崎県内で2番目、独立行政法人 国立病院機構では4番目) |
2005年 | 看護支援システム・生理検査システム 地域医療ネットワーク「ヒューマンネット」稼働 特定集中治療室(ICU)4床稼働 病院機能評価Ver.5.0の認定を受ける |
| 2006年 | 脳神経外科の新設、小児科の廃止 地域医療連携センターの設置 特殊疾患療養病床(筋ジス病棟)80床から56床へ変更(24床は一般病床へ転換) 結核病床数20床から5床へ(医療法定床330より315床) |
2007年 | 協力型臨床研修病院となる |
| 2008年 | DPC運用開始 |
| 2009年 | 長崎県地域脳卒中センターに認定される 長崎川棚医療センター(西九州脳神経センター)へ名称変 筋ジストロフィー病棟完成する |
| 2011年 | 病院機能評価Ver.6.0認定を受ける SPD導入 電子カルテ更新 |
●基本理念
病む人のために病む人の望む安心・安全な医療を提供します
●モットー
養気軒
病む人の病のみならず心をも癒すことの出来るところ
●運営方針
1.養気軒の精神で、患者中心の全人的医療を行います。 |
| 病む人のために |
| 生涯教育 透明性の高い医療 地域医療連携 教育・研修 健全経営 |
●神経センター
・神経難病ネットワーク拠点施設
・難治性神経疾患及び神経筋疾患の治療と研究
・遺伝子診断(筋ジストロフィー・脊髄小脳変形症・ハンチントン舞踏症等)
・体外循環治療(アフェレシス治療)
・脳卒中センター
●呼吸器疾患・アレルギー疾患
・結核の拠点施設(長崎県)
・慢性肺疾患
・PSG(睡眠時無呼吸症・いびき外来)
・感染症(AIDSを含む)
・在宅酸素療法
●救急医療・地域医療の連携と推進
・第2次救急医療体制:輪番制参加病院(救急患者数:年間約4,000名)
・ICU(4床)
・循環器疾患(心臓カテーテル検査、ペースメーカー植込み、経皮冠動脈形成術・ステント、不整脈治療など)
・消化器科(内視鏡検査・治療、ポリペクトミー、肝生検、肝エタノール注入療法)
・内科(糖尿病教室、糖尿病教育パス、内分泌疾患)
・脊椎外科、関節外科(全人口股関節・膝関節置換術、関節鏡下手術、末梢神経外科)
・外科(内視鏡下手術、胸腔鏡下手術、乳腺・甲状腺・肺癌、呼吸器外科、下肢静脈瘤手術)
・皮膚科(皮膚炎、皮膚感染症、皮膚腫瘍、光線療法、ケミカルピーリング)
●人間ドック・脳ドック
●臨床研究・臨床治験
(1)先進的総合病院情報システムによる新しい医療の展開 (電子カルテ)
(2)地域医療
・救急医療の展開(紹介型病院)
・地域医療支援病院
・開放型病院
・救急告示病院(2次救急医療体制:急患患者数年間4,500名)
(3) 臨床研究の推進
・臨床研究部
・長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 連携大学院
・創薬等ヒューマンサイエンス振興財団研究施設
・厚生労働科学研究費補助金・難治性疾患克服研究事業
・厚生労働省精神・神経疾患研究委託施設
・厚生労働科学研究費補助金・こころの健康科学研究事業
(4) 教育・研究 (学会認定施設他)
・日本医療機能評価認定病院(Ver.5.0)
・地域医療支援病院
・開放型病院
・救急告示病院
・協力型臨床研修病院
・日本内科学会認定医制度教育関連病院
・日本神経学会専門医制度教育施設
・日本循環器病学会認定循環器専門医研修施設
・日本外科学会専門医制度指定修練関連施設
・日本呼吸器外科学会専門医制度関連施設
・日本消化器外科学会認定専門医修練関連施設
・日本整形外科学会研修施設
・日本脳神経外科学会専門医訓練施設
・日本プライマリ・ケア学会認定医研修施設
・日本アフェレシス学会教育認定施設
・日本感染症学会研修施設
・日本呼吸器学会認定施設
・長崎大学大学院医歯薬学総合医学研究科連携大学院
・長崎県難病医療連絡協議会拠点病院
・薬学部学生実務実習施設
・看護学生、医療技術大学生実習施設
・リハビリテーション学生実習施設
・日本静脈経腸栄養学会NST稼動施設